※この記事には『夫を殺したはずなのに』第12話のネタバレが含まれます。
『夫を殺したはずなのに』第12話は、莉乃と慶太がこれまで言えなかった気持ちを、ようやく話す回でした。
慶太は最初、莉乃に復讐するために近づきました。でも、一緒に過ごすうちに本当に莉乃を好きになっていったことを、ようやく自分の言葉で伝えます。
莉乃も「それを言って欲しかった」と話し、二人はそれぞれの気持ちを確かめたうえで、結婚指輪を外しました。
このまま二人は、それぞれ別の人生を歩んだ方がいい。私はそう感じました。
ところが、そこにエレナが現れ、また悲劇が起こります。そして莉乃は、再び人生を巻き戻すことに。
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慶太が莉乃に近づいたのは復讐のためだった
慶太は莉乃に、最初に近づいた理由を伝えました。
それは、莉乃の母・苑子への復讐でした。
「あなたの母親のせいで、俺の母親の幸せが壊れた」
そう思って莉乃に近づいた慶太ですが、莉乃と過ごすうちに、認めたくない感情が出てきます。
最初のピクニックで莉乃が作ったハンバーグを食べたこと。そして初めて一緒に観たホラー映画で、莉乃が泣いていたこと。
その瞬間、慶太は莉乃に惚れていたと話します。
復讐するはずだった相手を、本当に好きになってしまった。
「俺の人生はそれで狂った」という慶太の言葉が、すごく切なかったです。
最初に莉乃へ近づいた理由は嘘ではない。でも、その後に莉乃を愛するようになった気持ちも嘘ではなかった。
私は今回、慶太の気持ちは本物だったんだと思いました。
莉乃が聞きたかったのは、その言葉だった
慶太の話を聞いた莉乃は、「それを言って欲しかった」と言いました。
莉乃にとっては、慶太が最初から自分を利用していただけなのか、それとも途中から本当に好きになってくれたのか。それがずっと気になっていたんだと思います。
だから、慶太が自分の気持ちを話してくれたことで、莉乃もようやく知りたかったことを知ることができたんですよね。
ただ、慶太が莉乃を本当に愛していたからといって、二人がこれからも一緒にいた方がいいとは私は思いません。
慶太は苑子への復讐を抱えて莉乃に近づき、そのことを莉乃に隠したまま結婚しました。
莉乃は何も知らないまま、その関係の中に入ってしまったんですよね。
だから、慶太の愛情が本物だったことが分かったとしても、二人が抱えているものまでなくなるわけではありません。
ピルを見つけた時、慶太は重大な裏切りだと思った
今回、慶太が莉乃のピルを見つけた時の気持ちについても話しました。
慶太は自分の子どもが欲しかった。幸せな家庭を夢見ていた。それなのに、ピルを見つけたことで、慶太は「重大な裏切り」だと思ってしまった。
それでも、莉乃が望まないなら子どもはいなくてもよかった。一生、莉乃と一緒にいたかった。
莉乃が本当の気持ちを話してくれなかったことが、悲しかったんだと思います。
でも、ここで私が思うのは、慶太も莉乃に大きな秘密を隠していたということです。
自分が復讐のために近づいたことや、苑子との因縁を隠したまま結婚していたんです。
それなのに、莉乃がピルを飲んでいたことを自分への裏切りだと思ってしまうのは、ちょっと都合がいいようにも感じます。
本当に子どもが欲しかったのなら、まず自分が莉乃に隠していることを全部話してから結婚するべきだったし、そのうえで二人で子どものことを考えるのが筋だと思います。
ただ、慶太が「莉乃が望まないなら子どもはいなくてもよかった。一生一緒にいたかった」と思っていたことを知ると、やっぱり莉乃への愛情は本物だったんだと思います。
二人は別々の人生を歩んだ方がいい
二人は今回、結婚指輪を外して、夫婦としての関係に区切りをつけました。
私は、二人はこのまま別々の人生を歩んだ方がいいと思います。
愛していないから別れるわけではありません。
慶太は莉乃を本当に好きだった。莉乃も、慶太が自分を愛してくれていたことを知ることができた。
それでも、二人が背負っているものは大きすぎるんですよね。
慶太には苑子への恨みがあり、真由美との因縁もある。莉乃は何も知らないまま、そのすべてに巻き込まれてしまった。
だからと言って、愛していたことを否定する必要はないけれど、別々に生きた方が二人とも幸せになれるんじゃないかなと思います。
エレナはなぜ慶太と莉乃を襲ったのか
二人がようやく本当の気持ちを話し、これからは別々の人生を歩もうと決めたところに、エレナがやってきます。
エレナは娘を交通事故で失い、自暴自棄になっていました。
そんなエレナからすると、自分は娘を失って何もかも無くしてしまったのに、慶太と莉乃はこれから前を向いて生きていこうとしている。
「自分は何もかも失ったのに、ふざけるなよ」という気持ちになって、二人を逆恨みしてしまったんだと思います。
エレナは莉乃と慶太に刃物を向けますが、慶太は「彼女を巻き込むな」と言って、莉乃を守ろうとしました。
その慶太の姿を見たエレナは、今度は自分に刃物を向けて死のうとします。
慶太はエレナを止めようとし、二人がもみ合う中で慶太が刺されてしまいました。
慶太は最後まで、莉乃を守ろうとしたんですよね。
そして慶太が死んだあと、莉乃は車の前に飛び出します。
その時、苑子から言われた「何度も巻き戻せるとは限らない」という言葉が、莉乃の頭に浮かんでいました。
それでも莉乃は車に飛び込みました。
もう一度、人生をやり直せるかもしれない。
慶太を死なせない人生を、もう一度やり直したい。
その可能性に望みをかけたんじゃないかなと思います。
何度も巻き戻せるとは限らないと分かっていても、それでも莉乃は賭けたんですよね。
そして、今度は7回目の人生が始まります。
7回目の人生で、今度こそ間違わないためには
ここで思い出すのが、莉乃が苑子に会った時に言われた言葉です。
「何度も巻き戻せるとは限らない」
そして、「後ろではなく前に進んでほしい」。
これは、最終回を考えるうえでかなり大事な言葉だと思います。
莉乃はこれまで、失敗するたびに人生を巻き戻してきました。
でも、何度でもやり直せるとは限らない。
だから7回目の人生では、今までとは違う選択をしなければならないんだと思います。
今回、莉乃は慶太の本当の気持ちを知りました。
慶太は最初、復讐のために近づいた。でも本当に莉乃を好きになった。一生一緒にいたいと思っていた。
そこまで分かった上でもう一度人生をやり直すなら、慶太とよりを戻す道は選ばない方がいいと思います。
慶太とは別れる。
でも、慶太を死なせない。
エレナにも誰かを殺させない。
そして、莉乃自身も死なない。
それが、今度こそ莉乃が選ぶ人生なんじゃないかなと思います。
ただ、これがなかなか難しい。人生が巻き戻るたびに、莉乃は対応を変えているんだけど、やはりうまくいかなくて、巻き戻ることの繰り返しでした。
エレナが慶太とどうなるのか、エレナが幸せになれるのかまで、莉乃が背負う必要はありません。
莉乃が慶太と別れると決めたなら、「私はここから離れる。ここから先はあなたと慶太の問題」と伝えてもいい。
誰かを幸せにするために、自分が犠牲になる必要はないんですよね。
『夫を殺したはずなのに』第12話を見て
今回の第12話では、慶太が莉乃を本当に愛していたことが分かりました。
最初は復讐だった。でも、ハンバーグを食べた時、ホラー映画で莉乃が泣いていた時、会うたびに気持ちが変わっていった。
そして莉乃も、ずっと聞きたかった慶太の本当の気持ちを聞くことができた。
だからこそ、やり直すんじゃなくて、二人は別々の人生を歩んだ方がいいと思います。
愛していたことと、一緒に生きていくことは分けて考えた方がいい。
今回はお互いの気持ちを伝えて関係を終わりにすることができたのに、エレナによって慶太が死んで、莉乃も死んでしまった。
そして次はいよいよ7回目の人生です。
今度こそ、莉乃はどうすれば誰も殺さず、誰も死なせずに慶太との関係を終わらせることができるのか。
苑子から言われた「後ろじゃなくて、前に進んで」という言葉が、ここでどうつながってくるのかも気になります。
幸せになるために、誰かを犠牲にする必要はない。
7回目の人生では、莉乃自身が幸せになれる人生を選んでほしいと思います。
次回はいよいよ最終回。果たして莉乃は、今度こそ前に進むことができるのでしょうか。
『夫を殺したはずなのに』番組情報
放送:テレビ東京系 毎週月曜よる11時6分~11時55分
主演:内田理央
出演:渡邊圭祐、箭内夢菜、曽田陵介、丹生明里ほか
配信:U-NEXT・Leminoで見放題配信、TVerで見逃し配信
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