南田南を演じる芦田愛菜さんの演技がとても上手いし、可愛いなと思った。自閉スペクトラム症(ASD)の南ならではの視点が弁護士という仕事に生かされているところも面白い。そして、そんな南をさりげなく支えるパラリーガルの船井湊人の優しさにも心を打たれた。
※以下ネタバレを含みます。
芦田愛菜さんの演技が上手い!
南を演じる芦田愛菜さんの演技が印象的だった。
話し方や表情など、細かい部分まで丁寧に表現していて、南という人物の個性が伝わってくる。
自閉スペクトラム症(ASD)の特性がある人物を演じるのは難しいと思うけれど、南ならではの雰囲気が自然に表現されていると感じた。
芦田愛菜さんが南という人物をどのように演じていくのか、今後も楽しみだ。
南ならではの視点が弁護士の仕事に生きている
今回の事件で面白いと思ったのは、南ならではの視点が弁護士という仕事に生かされているところだ。
抜群の暗記力で六法全書を覚えている南。今回、老婦人の弁護を担当することになるが、単に執行猶予を目指すのではなく、無罪を主張することを考える。
それは、夫を殺害しようとした罪を軽くするためだけではない。夫が亡くなったあとも、妻がきちんと遺産を相続できるようにするためだった。
法律の知識を生かし、依頼人がこれからどう生きていくのかまで考えているところが、南らしいと思った。
法律を知っているだけでなく、南独自の視点があるからこそ、ほかの人とは違う解決方法を見つけられるのだろう。
子どものころの出会いが、現在につながっていた
今回、驚いたのが、南が弁護することになった老婦人との意外なつながりだ。
実は、南が4歳の時に隣に住んでいた女性だった。
当時、嫉妬深い夫は、南の父親が自分の妻に手を出そうとしていると思い込み、暴力を振るってしまう。
その様子を見た幼い南が、夫に向かって「傷害罪。人の体を傷害したものは10年以下の懲役または30万円以下の罰金に処する」と話すシーンが印象的だった。
その言葉を聞いた父親は、南が言葉を話せること、そして難しい六法全書を理解していることに驚く。言葉が遅れていて話せなかった南が初めて話した言葉だった。
子どものころから、法律の知識を使って物事を捉えていた南。その能力が、今では弁護士として依頼人を救う力になっている。
その時女性が、幼い南に「大きくなったら、弁護士になるといいわ」と話し、父親がそれを後押しする。
その言葉どおりに弁護士になった南が、今度はその女性を弁護することになるとは、なんとも不思議な縁だと思った。
かつて自分に弁護士になることを勧めてくれた人を、今度は自分が助ける立場になる。子どものころの出来事と現在がつながる展開に、心を動かされた。
パラリーガルの湊人が優しくていい!
南を支えるパラリーガルの船井湊人も、優しくていいなと思った。
エスカレーターに乗るのが苦手な南に、タイミングの取り方を教えて、乗れるようにしてあげる湊人。南が困っていることに気づき、さりげなく手助けしてくれるところが素敵だ。
湊人に促され「ズンチャッチャ、トンチャッチャ」のリズムで足を一歩踏み出し、エスカレーターに乗れた時の南の嬉しそうな表情がいい。深く海の底に潜っていくみたいですと感動する姿が眩しかった。
また、南はクジラの話をするのが好きだけれど、父親から止められているため、「クジラの話はダメです」と言う。
そんな南に、湊人は「僕と2人のときはしてもいいですよ」と伝える。
南の好きなことを否定せず、話したい気持ちを受け止めてくれる湊人。南にとって、安心して自分らしくいられる相手なのかもしれない。
南が苦手なことをできるように手助けし、好きなことも大切にしてくれる。そんな湊人のさりげない優しさに、心が温かくなった。
一方、ラストで気になったのが、クジラの話を楽しそうに湊人に説明する南を見つめていた少年の存在。そして、南の父親の店を訪れた広川・ハワード法律事務所の広川凪沙。南の働く法律事務所の代表だ。
父親と広川が「お久しぶり」と言葉を交わしたとき、2人の間に微妙な空気が流れていたのが気になった。
もしかすると、広川は南の母親と何か関係があるのだろうか。実は亡くなったと思われていた母親が生きていて、広川が母親だった……なんて展開もあるのかもしれない。今後の展開が気になる。
まとめ|南の頑張りと湊人の優しさに感動
『南田南弁護士は天才肌』は、弁護士として事件を解決する面白さだけでなく、南という人物の魅力や、人とのつながりも見どころだと思う。
南ならではの視点が弁護士の仕事に生かされているところも面白いし、苦手なことがあっても一生懸命頑張る姿にも心を打たれる。
そして、そんな南をさりげなく支える湊人の優しさがいい。
相手を無理に変えようとするのではなく、その人の個性を理解し、できるように手助けしたり、好きなことを安心して話せるようにしたりする。
南と湊人のやり取りを見ていると、相手を理解し、その人らしさを大切にすることの素晴らしさを感じる。
南がこれからどんな事件に向き合い、どのように成長していくのか。そして、湊人との関係がどう描かれていくのか、今後も楽しみだ。
番組情報
ドラマ名:『南田南弁護士は天才肌』
放送日時:毎週月曜 よる10時
原作:韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
公式サイト:『南田南弁護士は天才肌』公式サイト
