第9話は、咲子の過去が明らかになる回でした。一度はやり直す空気になったのに、すぐにまた関係が揺れてしまう。しっかり者に見えていた咲子の印象が大きく崩れたので、その感想を残します。
※以降ネタバレあり
篤彦との関係と、咲子が隠していた結婚歴
咲子は海辺を訪れていた。篤彦とは友人関係だというが、実は離婚した最初の夫だった。充が探しに来ると知ると、咲子は充を避けて東京へ戻り、園田のもとで話を聞いてもらう。そこへ充から電話が入り、今日は篤彦のところに泊まるという。二人は、戻ってきたら話すと決める。
充が戻ると、咲子は秘密を打ち明ける。篤彦が最初の夫で、自分はバツ4、充とは5回目の結婚だった。充は淡々と聞く。普通ならもっと驚くし、黙って結婚されたら嫌だと思う。それでも充は、自分も失踪癖を隠していたし、咲子が結婚歴を隠していたのも同じようなものだと言う。どっちもヤバいやつ、というわけだ。
ただ、バツ4はなかなかいない。離婚の原因はいつも相手から別れを切り出されることだった。出会って間もなく結婚し、相手をよく知らないまま失敗していたこともあったようだ。この回で、咲子のしっかり者という印象は音を立てて崩れた。
咲子は、幸せにしてほしいという気持ちでこれまで結婚していたが、充と出会ってはじめてこの人を幸せにしてあげたいと思った。そう思っていたら、結婚生活が長く続いたという。それでも、結局は充に失踪されてしまった。
やり直す決断と、「ありがとう」の増え方
お互いの秘密を話し、それでも二人はまだ好きだと確信して、もう一度やり直すことにする。
ところが咲子は、充にメッセージを送っても既読にならないと心配になる。一度失踪されてしまったから、「またいなくなったのでは」と不安がよぎる。
それを察した充は、前より咲子を気遣うようになる。二人は「ありがとう」を言う回数が増える。
篤彦は、それはいいことじゃないかと言うが、実はそうではなかった。相手に嫌われないように、必要以上に頑張ってしまっている。その疲れを感じた咲子は、「なんだか違う」と思い始めていた。
洗濯機のフィルターから、急な別れへ
ある日、洗濯機のフィルターが破れる。充がフィルターを交換すると言ってくれる。咲子はありがとうと礼を言い、その直後に「私たち別れよう」と切り出す。もう限界だったのだと思う。
この展開を見て、また別れるのかと思ってしまった。
咲子も充も、誰かとずっと一緒にいることには向かない人なのかもしれない。愛情があることと、長く一緒にいられることは別だと思わされる回だった。
第9話は、相手を思っているのに、同じ失敗を繰り返してしまう話でもあった。お互いに嫌われたら嫌だからと、隠し事をして結婚したけど、結局は過去にやってきたことを繰り返してしまう。やっぱり、自分を変えるのは難しいことだなと感じた。
次回は最終回。咲子と充はこのまま別れるのか、それともやり直すことができるのか。

