VIVANT第18話感想|新庄が生きていた!チョッキーの意外な能力と、薫が乃木にかけた言葉

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「VIVANT」第18話感想 2026年ドラマ
イメージ画像(A I生成)です

今回の『VIVANT』は、第14話で予想していた通り新庄が生きていたこと、そして驚いたのはチョッキーの意外な能力。さらに、薫が乃木にかけた言葉と、リュウ・ミンシェンが野崎にとって敵なのか味方なのかも気になるところです。
温かい場面と、かなり冷たい計算が同じ回に並んでいて、見ていて気持ちが追いつかない回でもありました。
※以下、ネタバレを含みます。

第2シーズン11〜14話の小説は『VIVANT(Ⅲ)』です。

薫が乃木に伝えた言葉

薫は乃木に、「心配事があれば話してほしい。もう一人ぼっちじゃないんですから」と言う。その言葉を受けて、乃木が薫にキスをする。今まで家族がいなかった乃木は、一人ではないことの心強さを実感する。

ここは作戦の話より先に胸に残った。乃木はずっと、守る側・耐える側だった。それが「もう一人じゃない」と言われる。乃木にとって薫は、ただ守るべき家族というだけではないんだな。家族愛というより、乃木が初めて支えられる側に回る瞬間だった。奪還に向かう前に心がホッとするシーンだった。

死んだはずの新庄が生きていた

乃木はまずアゼルバイジャンへ飛び、コーカサス地方担当の田代と合流する。そこからバルカのノコルのもとへ向かう。そこには別班員奪還のために集められたY2Kメンバーたちがいた。チョッキーは乃木に文句を言っていたが、死んだと思っていた新庄が現れる。

新庄は、乃木の計らいで身代わりを用意され生きていた。顔の型を取り、防弾チョッキを着て撃たれ、死んだと見せかけた。第14話で新庄が死んだとされたときから、生きているのではと思っていたので、予想が当たって正直うれしい。

ただし「生き返った」で終わらないのがこのドラマらしい。チョッキーの怒りが歓喜に変わるのも自然で、偽装死は、公安の新庄を消し、別人として生き残らせるための手だった。今回の奪還作戦は、その後に組まれた話だ。成功すれば、新庄はバルカに残ってノコルを助けることになる。

奪還に欠かせないチョッキーの力

囚われた5人の別班員を逃すには、チョッキーのプライベートジェットが必要だった。それを使うため、タイの大富豪がゴルバドに資源調査に来るという名目でチョッキーを入国させ、メンバーもその枠で入る。作戦の入口そのものが、チョッキーなしでは成立しない。

ただし全員が同じ便ではない。ジェットは表の入国ルートで、チョッキーとそれに便乗するメンバーたち。一方、乃木と新庄は海経由だ。漁師になりすまし、偽造IDを使い、武器をイワシに紛らせて運び込む。表と裏を分けた入国が、今回の作戦の骨格になっている。

シャキ城侵入では、針のように張られた赤外線センサーの隙間を、異常なまでの体の柔らかさで通り抜ける。資金とコネだけの人物だと思っていたら、実戦の要だった。文句を言っていた場面から一転して「この人なしでは作戦が成立しない」になるのがうまい。ただのパトロンではなく、実戦に役立つ協力者になった。

リュウ・ミンシェンは味方か敵か

野崎は9日間、水も食事も与えられず衰弱していた。そこにリュウ・ミンシェンが現れ、「誰がここまでやれと言った」とシンを殴る。「私の大切な人なの」と怒って見せ、野崎に水を飲ませ、医者を呼んで点滴させる。その後リュウはハンリン・シンのもとへ行き、指示役だったシンに大袈裟に謝る。シンは、リュウの指示で野崎を追い詰めていた。

いちばん嫌なのは、助けているように見えることだ。超一流の諜報員には痛みより飢えが効く、と言っていた。瀕死まで追い込み、自分が助ける。「大切な人」という言葉ほど信用できない回は、今シーズンでも上位だと思う。通常なら3〜4日で死ぬところを9日耐えた野崎はすごい。同時に、その耐久力を狙っている怖さもある。

ハンリン・シンを欺いている可能性

ハンリン・シンには、こう説明している。瀕死まで追い込み、自分が助ける。そうすれば言うことを聞く。マインドコントロールだ、と。部下にやらせていたのが自分であることも隠していない。表の目的は、野崎からテントのことを聞き出すことだ。死なれたら情報も消える。だから殺さない。

第17話でリュウは、10日で戻る、帰ったらテントのことを聞く、と野崎に言って長春へ発った。そこまで言う必要は薄い。第18話では、その10日を待たず9日目に戻る。殺す気はないのに、死ぬ直前まで削っている。吐かせたい相手に、危ない賭けをしている。

欺くとすれば、理由の方だ。ハンにはマインドコントロールだと言い、本当は野崎を助けたい。10日で戻ると言ったのも、野崎に「それまで殺さない」と伝えるためだった、と読める。予定より早く戻ったのも、死にかけたところで止めるためだった、と読める。

今の第18話だけでは、本気で折るつもりなのか、ハンにそう言って通しているだけなのかはわからない。乃木はシャキ城の5人へ向かっていて、野崎とドラムの救出は作戦に入っていない。今、野崎の身柄を握っているのはリュウだけだ。今は敵に見える。だが、生かしているのも、助けられる位置にいるのもリュウだ。本当は敵なのか、味方なのか。そこが気になる。

ラスト――奪還編の幕が上がる

ラストは、ゴルバドへ入国し、別班員奪還に向かうところで終わる。チョッキーのジェットで入る組と、海路で武器を運ぶ乃木・新庄。別ルートで現地に揃い、シャキ城へ向かう。ここまで材料は揃った。囚われた5人を無事に助けることはできるのか。9日間飢えに耐えた野崎は、リュウの言葉の先で自分を保てるのか。ドラムはどうなるのか。乃木は5人奪還へ進む。野崎とドラムの危機を、今いちばん知っているのは視聴者の側だ。

第18話は、回収の回であり、開戦の回でもある。新庄が生きていてよかった、という安堵と、野崎の処遇の酷さに怒りが湧いた。果たして5人を無事に助けることはできるのか。野崎とドラムはどうなるのか。答えは、2週空いてからの後半戦に持ち越された。

番組情報

番組名:日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
放送:TBS系 毎週日曜よる9:00〜9:54
第18話:2026年9月13日放送(前半戦最終回)
次回:アジア大会中継のため、9月20日・27日は休止。後半戦は10月4日再開予定
配信:TVer/TBS FREE/U-NEXT
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/

原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS

主な出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、富栄ドラム、二宮和也、Tanapak Jongjaiphar、宮下今日子、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李 ほか

関連書籍

第2シーズン11話〜14話は、ノベライズ『日曜劇場 VIVANT(Ⅲ)』でも読めます。

『日曜劇場 VIVANT(Ⅲ)』を見る

第1シーズンを振り返るならこちら。

『日曜劇場 VIVANT(Ⅰ)』
『日曜劇場 VIVANT(Ⅱ)』

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