別班員の救出に胸を打たれる一方、チョッキーの意外な身体能力や、野崎の足を引っ張るドラムの姿も印象的だった今回の『VIVANT』。野崎のマインドコントロールや東條のミスなど、気になる謎についても考察します。
※以下にネタバレを含みます。
別班員の救出に感動!Fの言葉が胸に響く
ようやく救出された別班員たち。乃木たちが助けに来たことを気配で察知するあたり、さすが別班だと思った。
Fに一人一人声をかけられ、涙声になったり、うれしさを素直に表したりする別班員たち。厳しい訓練を受けた彼らも、仲間に助けてもらえたときの喜びや安堵は、普通の人と変わらないんだなと感じた。
そして、和田さんがいる拷問室に入ったF。
「よく頑張ったな和田。立派だ。一緒に日本に帰るぞ」
この言葉がとても印象的だった。
しかし、和田さんはすでに亡くなっていた。Fが胸に耳を当て、鼓動がないことを確認する場面は切ない。
あと1日早く救出に来られていたら……。そう思わずにはいられない。
生きて連れ帰ることはできなかったけれど、遺体を日本に連れて帰る。仲間を最後まで見捨てないFの姿に、別班員同士の絆の強さを感じた。
チョッキーは意外と身体能力が高い?
感動的な救出シーンがある一方で、チョッキーの潜入シーンはコミカルだった。
レーザーに当たらないように、お尻を突き出して進むチョッキー。思わず「あっ!」となって、お尻を押さえる姿もおかしかった。
ところが、別班が開発したテープを靴の裏に貼ると、壁を走ってレーザーを突破していく。
コミカルな動きが目立つチョッキーだけど、実は身体能力もかなり高いんだね。
あの動きと実際にやっていることのギャップが印象に残った。
野崎の足を引っ張るドラム
野崎が、ノゴーン・ベキと一緒に来たサムライの正体を聞かれて、アディエルを候補に出して、画像を見たエリシャが認めるシーン。
気になったのは、ドラムの表情がわかりやすすぎることだ。
あれでは、もし野崎が知らないふりをしたとしても、ドラムの反応を見れば、事情を知っていることがリュウ・ミンシェンらにバレてしまいそう。
野崎は頭が切れる人物なのに、ドラムが表情に出してしまったら台無しになる。
ドラムは野崎を追ってゴルバドに来てから、足を引っ張ってばかりいるように見える。もう少しポーカーフェイスを身につけてほしいし、今後ドラムが来てよかったと思えるような活躍シーンに期待する。
野崎は本当にマインドコントロールされているのか?
リュウ・ミンシェンは、野崎をマインドコントロール下に置き、テントの情報を聞き出すことに成功したという設定になっている。
ただ、実際にどこまでコントロールされているのかは、まだわからない。
野崎は相手を欺くために演技をしている可能性もある。頭の切れる野崎だけに、すべてを額面どおりに受け取っていいのか気になるところだ。
一方、野崎の言葉から、エリシャの娘プリシャがジャミーンではないかという情報がシンシー側に伝わってしまった。
これが今後どう影響するのだろうか。
別班は家族が拉致されるのを防ぐため、日本にいるシンシーを排除した。ハンリンシンによると、新たに手配するまで1週間かかるという。
その間はひとまず安心できそうだけど、シンシー側が今後どのような手段に出るのか、気になるところだ。
東條のミスは裏切り? それとも演出?
ラストでは、Fや新庄たちが別班員を救出し、車で逃走する。その後をシンシーがバイクと車3台で追いかけてくる。
追っ手を食い止めるため、三地点に仕掛けた爆弾を爆破しようとするが、一度目は一台も爆破できず失敗。
さらに、B地点を通過すると携帯電話が使えてしまうという問題があった。東條のミスもあり、B地点で爆破できたのは車2台だけだった。
この失敗を聞いてFが叫ぶシーンが印象的だった。
ここで追っ手に連絡を取られてしまえば、脱出作戦そのものが危うくなる。Fにとっては、絶対に避けたかった事態だったのだろう。
この失敗から、東條は裏切り者なのではないかという考察も出ているようだ。
でも、私はさすがにそれはないと思う。
東條は以前、Fに尋問されて失禁するほど怯えていた人物だ。別班を裏切ったらどうなるのか、本人が一番よくわかっているはず。そんな東條が、わざわざ裏切るとは考えにくい。日本を売ってシンシー側につく動機もわからない。
ただ、そうなると東條は無能すぎる気もする。
とはいえ、すべてが計画どおりに進んでしまえば、脱出作戦が簡単に見えてしまう。
視聴者をハラハラさせ、物語を盛り上げるための演出として、制作側があえて東條にこうしたミスをさせているのかもしれない。
東條は本当にただのミスなのか、それとも何か別の意味があるのか。今後の展開にも注目したい。
まとめ
今回は、別班員の救出と和田さんの死に胸を打たれる一方で、チョッキーやドラムの場面では、それぞれ違った意味で気になるところもあった。
そして、野崎のマインドコントロールやジャミーンの正体、東條のミスなど、今後につながる謎も残されている。
仲間を救うための作戦が成功するのか、そして野崎は本当に相手に操られているのか。
感動と緊迫感、コミカルな場面が入り交じり、続きが気になるエピソードだった。
VIVANT 第20話|番組情報
- 放送局:TBS系
- 放送日:2026年10月11日
- 原作・演出・プロデュース:福澤克雄
- 出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司 ほか

