『VIVANT』最終回では、核融合技術をめぐる陰謀の真相が明らかになった。一方で、乃木と薫の結婚の報告という幸せな展開の裏には、どうしても気になる違和感が残されていた。
野崎とリュウが最初から協力していたこと、ジャミーンに埋め込まれていたデータの行方、そして最後に見せた薫の不可解な行動。
事件は解決したように見えるが、本当にすべてが終わったのだろうか。
今回は最終回の展開を振り返りながら、映画につながる可能性のある伏線について考えてみたい。
※本記事はドラマの内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。
特務局が狙っていた核融合技術
シンシーがつかんだ核融合の秘密を自分たちのものにするため、特務局は責任者のハンリンシンを殺害した。
さらに、秘密を知るリュウミンシェンも殺害しようとするが、野崎が介入。特務局の潜入者を銃で撃ち、リュウを救った。
ここで明らかになったのは、野崎とリュウが最初から協力していたという事実だった。
野崎は乃木と黒須に、自分とリュウが組んで核融合の秘密を探っていたことを明かす。
しかし、乃木は驚かなかった。実は乃木も、2人がつながっていたことに気づいていたのだ。
野崎の行動を見抜いていた乃木。最後まで乃木の洞察力には驚かされる。
ジャミーンに埋め込まれていたデータの行方
バルカに戻った乃木は、ジャミーンに埋め込まれていたデータがどこにあるのか、ベキたちにも尋ねる。
ベキは地図を広げ、ノコルに「お前ならどこに隠す?」と問いかけた。
ノコルが指差したのはアド砂漠だった。
そこには洞窟があり、ベキがテントを立ち上げたばかりの頃、ロシアの追手から逃れるために身を隠した場所だった。
その後、ベキは妻のあけみと孤児たちの遺骨をそこに祀った。アディエルとノコルもよく訪れていたという。
そして、洞窟の氷柱石の中にディスクが隠されていた。
事件の鍵となるデータが、ベキたちにとって大切な思い出の残る場所に隠されていたことも印象的だった。
最後の鍵はジャミーンの指紋だった
見つかったディスクをパソコンに入れると、データを開く最後の段階で鍵がかかっていた。
その鍵を解除するために必要だったのが、ジャミーンの指紋だった。
乃木たちはジャミーンをゲルに呼び、指紋認証によってロックを解除する。
こうして核融合に関するデータを取り出し、別班の櫻井司令のもとへ送ることができた。
ジャミーンは、単に事件に巻き込まれた少女ではなく、前回エリシャが言った通り、核融合技術の秘密を守るための重要な存在だったのだ。
乃木と薫の結婚。そして幸せな時間
薫が機転を利かせてジャミーンを連れてバルカに行くと申し出る。
そして、乃木は薫と結婚することをベキやノコルたちに伝え、みんなに紹介する。
みんなで記念写真を撮る場面は、これまでの厳しい戦いや悲しい出来事を思うと、ようやく訪れた幸せな時間に見えた。
乃木は薫の両親にも挨拶しなければと話すが、薫は両親がいつも海外を飛び回っていると答える。両親の職業については明かされなかった。
その後、乃木は核融合のデータが入ったディスクを金庫にしまう。
そこへ薫がやって来て、ジャミーンが作ったジュースを乃木に差し出す。薫は自分は向こうで飲んできたと言い、乃木だけがジュースを飲む。
そして薫は乃木にキスをする。
乃木はスマホを操作し、ゲルの部屋の監視カメラを切った。
2人は結ばれ、幸せな時間を過ごしたように見えた。
しかし、その後の場面には気になる描写があった。
薫は乃木が眠っている間に何をしたのか?
暗い部屋の中で、目を覚ましていたのは薫だけだった。
この場面がどうしても気になる。
乃木は核融合のデータを金庫にしまっている。薫はそのことを知っていたのではないか。
もしかすると、乃木が眠っている間に金庫からディスクを取り出し、データをすり替えたのではないだろうか。
あるいは、データをコピーした可能性もある。
ジュースを乃木にだけ飲ませたことも気になるが、薬が入っていたと決まったわけではない。薫が何を目的としていたのかは、まだ分からない。
もう一つ気になるのは、薫の両親がいつも海外を飛び回っているという話だ。
両親の職業は明かされていないが、海外とのつながりが今後の物語に関係してくる可能性はないだろうか。
もちろん、これだけで薫を疑うことはできない。しかし、何気ない会話として片付けるには少し気になる設定だった。
日本に帰国した薫の様子がおかしい?
数日後、日本に戻った乃木たち。
ジャミーンが乃木を起こそうとすると、薫は「まだ寝かせておいて」と止める。
さらに、ジャミーンに対して「学校に急いで行くよ」と声をかけるのだが、その口調はいつもの優しい薫とは違い、少し怒っているようにも感じられた。
ここも違和感が残る。
なぜ薫は乃木を起こしたくなかったのだろう。
そして、ジャミーンはなぜ乃木を起こそうとしたのだろうか。
もしかすると、ジャミーンは薫の様子がおかしいことに気づいていたのではないか。
薫がジャミーンをどこかへ連れ出そうとしていることを察知し、乃木に助けを求めようとしていた可能性も考えられる。
そもそも、薫がジャミーンを連れてバルカへ行くと申し出たことも、少し物分かりが良すぎるように感じた。
データを開く最後の鍵がジャミーンの指紋だと知っていたからこそ、ジャミーンを連れて行こうとしたのだろうか。
そう考えると、薫は最初から核融合のデータに関わる何かを知っていた可能性もある。
最後に置かれた大福。乃木への新たな任務?
物語の最後には、別班がいつも使っている連絡場所の神社のような場所に、大福が置かれる。
これは櫻井司令から乃木への新たな合図なのだろうか。
もし、乃木が持ち帰った核融合のデータに何か問題があったとしたら、櫻井が乃木を呼び出した理由にもつながる。
例えば、薫がデータをすり替えていて、乃木が日本に持ち帰ったものは偽物だったという可能性もある。
乃木は本物のデータを持ち帰ったと思っている。しかし、実際には薫によって何かが仕組まれていたとしたら、映画では再び核融合技術をめぐる争いが描かれるのかもしれない。
そして、薫は乃木の前から姿を消してしまうのだろうか。
映画では薫の正体が明らかになる?
今回の最終回では、核融合技術をめぐる事件の真相が明らかになり、乃木と薫も結婚するという幸せな結末を迎えた。
しかし、薫の行動にはいくつもの疑問が残されている。
- 乃木にだけジュースを飲ませたのはなぜ?
- 乃木が眠っている間に何をしていたのか?
- 核融合のデータをすり替えた可能性はないのか?
- ジャミーンを乃木から遠ざけようとしていたのか?
- 海外を飛び回る両親は、何か関係しているのか?
まだまだ分からないことばかりだ。
薫が本当に乃木を愛しているのか、それとも別の目的があるのか。私は、乃木への愛情と何らかの秘密を持っていることは、必ずしも矛盾しないと思っている。
もし薫が乃木を裏切っていたとしたら、乃木にとっては愛する人に裏切られるという苦しい出来事になるかもしれない。
今回の最終回は、事件が解決して終わったように見えて、実は新たな謎を残して幕を閉じた。
映画では、乃木と薫の関係がどうなるのか。そして、最後に置かれた大福は、おそらく櫻井からの指令だろう。
薫の正体も含めて、続きが気になる終わり方だった。
番組情報
- 番組名: 日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
- 最終回: 第24話
- 最終回放送日: 2026年11月8日
- 放送局: TBS系
- 出演: 堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、松坂桃李、二宮和也、役所広司 ほか
- 原作・演出・プロデュース: 福澤克雄
- 公式サイト: https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
