第16話では、5年前の真実が明かされました。実はもう一つの物語が埋まっていた回だった。乃木と同じ顔の男の登場。野崎がなぜシンシーの内側にいるのか。視聴後の感想は、情報量が多すぎて混乱するが、次回が楽しみで見るのを止められない。
※以下、ネタバレを含みます。第2シーズン11〜14話の小説は『VIVANT(Ⅲ)』です。
衝撃の展開と、堺雅人さんの演技
今回は衝撃の回だった。5年前に死んだと思っていた劉銘軒(リュウ・ミンシュエン)が、実は生きていた。
劉を演じているのは堺雅人さんで、乃木憂助・Fに続く1人3役は見事だった。前から野崎守が乃木に似てると言っていたので、もしかしたら堺さんが劉なのかなと思っていたら、案の定そうだった。
役ごとに違う顔を見せる堺さんの演技には驚かされる。劉銘軒は、ねっとりとした喋りと独特な雰囲気で不気味さを感じさせる人物だった。5年前、劉は野崎に愛を伝えている。野崎はそれに応えられないと返したが、劉の想いは今話でも残っている。
それなのに劉は、シンシーの側から野崎を尋問する立場に立っている。矛盾を抱えた存在だと思う。
ただ気になるのは、パート1で乃木に野崎が初めて会ったときの反応だ。瓜二つどころではなく同じ顔なのに、もっと驚いてもよかったのではないかな、と思う。
二重スパイだった劉と、野崎への尋問
劉銘軒は実はシンシーの一員だった。北朝鮮に捕らえられ、拷問の末に死んだと思われていたが、それは偽装で、樊林杏(ハン・リンシン)に助けられていた。
劉は張競士(チョウ・ケイシ)とともに、日本の公安のエージェントであり、同時に中国の二重スパイでもあった。その後、張競士はシンシーに裏切り者とみなされて殺され、劉銘軒は生き残った。そして、劉は野崎を尋問するために現れた。
生きていたこと自体が驚きで、しかも自分を裏切っていたと知った野崎の衝撃は計り知れない。
樊林杏がテントの情報がほしい理由――核融合との接点
公安部長・佐野の話によると、野崎はシンシーの樊林杏から仲間にならないかと執拗に口説かれていた。
樊が知りたかったのはテントの情報だ。核融合の研究をしていたエリシャ・ママドフと接触した樊が、テントとのつながりを聞いていた、ということなのだろうか。
詳しいことはまだわからないが、核融合とテントの関係が今後の鍵になりそうだ。
電光掲示板のメッセージと、見抜かれたシャキ城
ゴルバドに来てからも、シンシーは野崎の行動を見張っていた。同じ店に3度訪れ、同じ窓に立ち、同じ時間に向かいのビルの電光掲示板を見ていることを突き止めた劉は、あることに気づく。
そこには、別班員たちが捕らえられている場所が書かれていた。シャキ城。それをあそこにかける人物が一体誰なのかが気になる。シンシーの中に、すでに野崎の仲間が潜入しているということなのか。遠くから野崎を監視する女性がいたが、彼女が仲間なのかもしれない。それともシンシー側なのか、野崎側なのかは、現時点ではわからない。
電光掲示板に書けばバレる可能性もある。実際に劉に見抜かれている。今回、場所がバレたことで別班員たちは移送されることになった。
それを野崎ほどの能力のある諜報員が気づかないはずがない。バレる前提で、乃木に場所を渡すための賭けだったのではないか。
野崎がチンギスに託したメッセージから、別班員たちの場所がわかるという考察通りの展開だった。「πのように割り切れない世界」という言葉と、東條に2度送金した金額からシャキ城が導き出される過程は綺麗にハマった感じがした。
次回へ――奪還断念と、運命の7日間
次回の予告では、最高司令官の櫻井が5名の別班員の奪還を断念すると発言し、憂助は「もし拿捕されたら自ら命を断つ」と語る。運命の7日間。別班本部は5人を見殺しにする方針で、憂助が単独で助けに向かう展開が予想される。国の組織の非情さが、改めて浮かび上がる。
乃木憂助はスーパー別班員なので、奇跡的に5人を助け出すと思う。早く助け出して、視聴者を安心させてほしい。ゴルバドにいるドラムがどこで出てくるのかも気になるところです。
あとは、乃木憂助と劉銘軒の対決があるのかも期待している。ただ最終的には、劉は愛する野崎を助ける側に回るのではないかと思う。
番組情報
タイトル:日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
放送:TBS系列 毎週日曜 21:00〜21:54(2026年7月26日スタート)
主演:堺雅人(乃木憂助役)/阿部寛(野崎守役)ほか
演出:福澤克雄
第16話は2026年8月30日放送。
野崎とドラムのことも気になる。次回は休止に入る前の大事な局面なので、みんなが早く救出されることを祈っている。
関連書籍
第2シーズン11話〜14話は、ノベライズ『日曜劇場 VIVANT(Ⅲ)』でも読めます。
第1シーズンを振り返るならこちら。
『日曜劇場 VIVANT(Ⅰ)』
『日曜劇場 VIVANT(Ⅱ)』
※本記事のAmazonリンクはアフィリエイトを含みます。

